「ヤングケアラー」への支援
「ヤングケアラー」とは、家族の介護、ケア、身の回りの世話を担っている18歳未満の子どものことです。こうした子どもたちの家庭では、病気や障害などで介護が必要となった家族をサポートする大人がおらず、子どもたちが家族の身の回りの世話を担わざるを得なくなっています。具体的には、入浴やトイレの介助に加えて、買い物、料理、掃除、洗濯、年下のきょうだいの世話などの家事をしています。
しかし、本来、家族の介護、ケア、身の回りの世話は、子どもが担うべきことではありません。年齢や成長の度合いに見合わない重い責任や負担を負って、家族の介護や世話をすることで、勉強ややりたいことがじゅうぶんにできず、その子自身の育ちや教育に影響を及ぼしているケースもあります。
「ヤングケアラー」は、家庭内の問題とされ、周りからみえにくいことが多く、十分に支援されてきていない実態もあります。「ヤングケアラー」となっている子どもたちは、家族の介護や世話をすることが「当たり前」となってしまいがちであることや、周りで相談にのってくれる大人がいないことで、苦しくてもSOSを出すことすらできない実態もあります。
多くの人が「ヤングケアラー」について積極的に理解し、近所や知り合いの子どもが「ヤングケアラー」かもしれないと気にかけること、そして、子どもたちの苦しみに気づき支援することが大切です。
日本ケアラー連盟▶https://youngcarerpj.jimdofree.com/
子ども情報ステーション▶https://kidsinfost.net/2020/09/19/carer-2/
ヤングケアラーが、「ネグレクト(育児放棄)」となっている実態も報告されています。もしご近所や知り合いの子どもで、「ネグレクト」の疑いがある場合は、「189」までご相談ください